フリーランスに特化したエージェントが増えているが、それは独立するエンジニアが多いからだ。独立希望者が増えた背景には、副業の解禁があると言われている。本業をしながら副業を始める人が増え、ある程度稼げるようになったタイミングで副業一本で食べていこうと考える人が出てきたのだ。
たとえば、以前は副業でエンジニアをしていた人が本業を辞めると、副業だった仕事が本業になる。IT業界はフリーランスとして働きやすい側面があるため、他業種と比較して独立する人が目立っている。
また政府がリモートワークを推奨していることも、独立するエンジニアを増やしている要因だ。リモートワークにシフトすると作業効率が低下するという説があるが、それは考え方次第である。
たしかに対面したほうが意思疎通がスムーズになる部分はあるが、在宅で業務ができる状況は通勤時間をゼロにし、さらに人間関係の悩みを軽減するメリットがある。リモートワークという働き方を最適化できれば、自宅で仕事をしても十分な結果を残せるわけだ。
実際にリモートワークで手ごたえをつかんだエンジニアは、独立を考える傾向が強いのが現実である。自宅にいれば密の状態を避けられるので、感染症予防対策の観点からも大きなメリットだ。
フリーランスのエンジニアは日本全国どこでも働けるのが強みであり、季節によって活動拠点を変えるという人もいる。独立することで働き方の幅が広がり、理想の生活スタイルの実現に近づけるのだ。